はかせちゃん
置き換えを使って賢く求める
$\dfrac{1}{x}-\dfrac{1}{y}=-\dfrac{5}{2}$―➀, $\dfrac{8}{x}+\dfrac{2}{y}=10$―➁であるとき、$x,y$ の値を求めよ。
こんなの出てきたら困っちゃうかな?
ポイント:$A=\dfrac{1}{x}$, $B=\dfrac{1}{y}$とする
こうすると、問題の式は
$A-B=-\dfrac{5}{2}$―③, $8A+2B=10$―④ になるよね
はじめてこの問題を解いてみて、この解き方が思いつかないのは当たり前
でも、どうしたらいつもの形になるかって視点を持つことは大事だよ
よし、これでいつもの連立方程式と同じだね
③より、$A=B-\dfrac{5}{2}$ これを④に代入して、
$8B-20+2B=10$ ∴ $10B=30$ ∴ $B=3$
これをまた④に代入して、
$8A+6=10$ ∴ $A=\dfrac{1}{2}$
$A=\dfrac{1}{x}$ に $A=\dfrac{1}{2}$ を代入して、$\dfrac{1}{2}=\dfrac{1}{x}$ ∴ $x=2$
$B=\dfrac{1}{y}$ に $B=3$ を代入して、$3=\dfrac{1}{y}$ ∴ $y=\dfrac{1}{3}$
この、分数の文字を別の文字で置き換える解き方は、
分母に文字がある連立方程式ではよく使うよ
ただし!
$\dfrac{1}{x}-\dfrac{1}{y}=-\dfrac{5}{2}$―➀, $\dfrac{8}{x-2}+\dfrac{2}{y+1}=10$―➁であるとき、$x,y$ の値を求めよ。
みたいに、➀と➁で分母が異なってて、
置き換えても楽にならない場合があるから気を付けてね
はかせちゃん
機関の仕業なのですか…。
代入法で頑張って求める
$\dfrac{1}{x}-\dfrac{1}{y}=-\dfrac{5}{2}$―➀, $\dfrac{8}{x}+\dfrac{2}{y}=10$―➁であるとき、$x,y$ の値を求めよ。
ポイント:$x=〇〇$の形にこだわらないこと。
2式が同じ形なら、無理にいつもの形にせずに
そのまま分数の形で使うことで、形を活かすのがいいよ
➀より、$\dfrac{1}{x}=\dfrac{1}{y}-\dfrac{5}{2}$
これを➁に代入して、
$\dfrac{8}{y}-20+\dfrac{2}{y}=10$
$y≠0$ (分母に $y$ があり、分母に0があってはいけないため)
であるから、これの両辺に $y$ を掛けて、
$8-20y+2=10y$ ∴ $y=\dfrac{1}{3}$
これを➁に代入して、
$\dfrac{8}{x}+6=10$
$x≠0$ であるから、これの両辺に $x$ を掛けて、
$8+6x=10x$ ∴ $x=2$
両辺を文字で割ったり掛けたりする場合には、
式の性質を崩してしまわないように≠0であることを言わないと
減点になる場合がほとんどだよ
はかせちゃん
加減法で無理やり求める
$\dfrac{1}{x}-\dfrac{1}{y}=-\dfrac{5}{2}$―➀, $\dfrac{8}{x}+\dfrac{2}{y}=10$―➁であるとき、$x,y$ の値を求めよ。
ポイント:分母の公倍数を掛ける
これは普通の分母付きの式でもしてるよね
分母の公倍数を掛けると、整数だけのスッキリした式になるよね
今回の場合、分数の公倍数は $ab$ だよ
➀の両辺に $xy$ を掛けて、$y-x=-\dfrac{5}{2}xy$―③
➁の両辺に $xy$ を掛けて、$8y+2x=10xy$―④
③の両辺に $4$ を掛けて、$4y-4x=-10xy$―⑤
④$+$⑤より、$12y-2x=0$ ∴ $x=6y$
これを、⑤に代入して
$4y-24y=-60y^2$. $y≠0$ より、両辺を $y$ で割って、
$4-24=-60y$ ∴ $y=\dfrac{1}{3}$
$x=6y$ に $y=\dfrac{1}{3}$ を代入して、$x=2$
はかせちゃん
ほんとお疲れ様でした~
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